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那須高原のススキ  提供:ハイキングクラブ  撮影日:2014年8月25日
 
 能面のおはなし 「 般若編 」  【 8班 原田さん 】
校友会の紳士の皆さん、遥か昔、結婚式で白無垢角隠し姿の奥様を覚えていますか?
その時の奥様は清楚で可憐で??・・・さぞかし胸をときめかしたことでしょう。
でもこの角隠しって何??
実はその名の通り、貴方の最愛の女性でも、女性は皆角を持っていて、嫁入りの当日だけ隠していることは御存じですよネ

しかし、結婚後、健全なる紳士諸氏は経年と共にその感激も薄れ!!
ワイシャツに口紅を付けたまま、うつり香残したまま帰宅した時、奥様の角を垣間見て背筋の凍る思いをした経験のある方おりませんか??
・・・エッ!全員に思い当たる節が有るって!!・・・おお恐ッ
改めて言うことでも無いのですが、私の経験では有りません・・・念のため!!

雑談はさておき、
今日は、その美しくも角を持った恐い女性の面、般若面についてです。
般若とは「般若心経」の、智慧という意味からきた説と、般若坊という面打ちが得意とした面との2説ありますが、後者のほうが一般的です。
般若は ≪小面≫ ≪翁≫ と共に能面の代表的存在で、テレビのサスペンスドラマで小道具としても良くお目にかかるものです。
また、秩父観音札所の32番“般若山法性寺”にも大きな彫刻がかけてありますので、皆さんお馴染みのことと思います。
前述の様に、この面は女性の執念、嫉妬を表したもので、角を生やし大変恐ろしく、そして悲しい顔をしています。
  
般若には白、赤、黒の3種類の面があり、写真の面は白般若といいます。
白般若は ≪能・葵上≫ で、平安時代のプレイボーイ光源氏の関心が薄れた六条御息所の生霊として、源氏の正妻葵上に祟る役に用いられますが、同時に高貴な女性の悲しさや苦悶の表情も感じられる面です。
注・≪能・葵上≫ は、簡単に言えば年取った六条御息所から、若い葵上に心が移った光源氏の浮気癖が原因で、嫉妬に狂う中年女の恐ろしい話です。

赤般若は、歌舞伎でもお馴染みの ≪道成寺≫ に用いられます。
男を知らずにいた女性が性に目覚め亡者となり、男を追い蛇と化し、その業で鐘をも焼きつくすといった物語で、その表情にも恐ろしさの中に悲しさも有ります。

黒般若は、≪能・黒塚≫ ≪能・安達原≫ で用いられ、人を食う老婆の化身として用いられ、強烈に怖い顔をしています。

余談ですが、
私が面を打っていて、皆さんに人気のある面が、小面とこの般若です。
小面は可愛らしく若い女性ですので私にも理解できますが、般若の様な嫉妬に狂った女性の面に人気が有るとは??? 
世の男性は女性を愛し、いとしく思いながらも一度対応を誤ると大変なことになる事実多く見て、経験して!!!!
それなら納得です!!
・・・これは私の勝手な解釈ですが・・・失礼しました。
 
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